【ラジコンクラブ】「フロントを制する者はドリフトを制す??」

今年度は新たに3名の1年生がラジコンクラブに入部!みんなで一緒に練習できるように3人共に「ヨコモYD2AC RWD」の完成シャーシキットを購入しました。車体、送信機、バッテリ、モータ、ECSなど走行までに必要なものがセットになった入門用のキットになります。
『定常円旋回』や『8字ドリフト』などの基礎的なドリフト練習には十分な性能を有していますが、コースを走行させると、少しスピンしやすいようです。学生からはあまりお金を掛けずにというリクエストをいただき、以下のチューンナップを実施しました。
(1)ローギヤード化
モーターに付くピニオンギヤは20枚が標準装備ですが、17枚のピニオンギヤに交換し、トータルギヤ比を10.92から12.84に変更。→ リヤタイヤのスライドがコントロールしやすくなりました。
(2)フロントのロールセンターを上げる
写真にある通り、フロント・アッパーアーム車体側の付け根を上の段に変更します。(赤い矢印)ロールセンターは上がり、フロントのロール量が減るので、ドリフト中、外側のタイヤの面圧が減ります。すると、ドリフト中のフロントタイヤの引っ掛かる感じが減少し、スピンしにくくなります。
(3)フロントの※トレッドを広げる
ロアアーム、アッパーアームの長さを伸ばすことで、フロントのロール量を減らし、ロールセンターと同じように、フロントの引っ掛かり感を減少させスピンしにくくします。ロアアームは4mm延長、アッパーアームは3mm延長させ同時にキャンバを付けます。タイロッドは、車体側の取り付け位置を写真のように(青い矢印)変更しアームの延長に対応します。
※トレッド:車両を前方から見た時のタイヤ中心からタイヤ中心までの距離のこと。ただし、ラジコン業界では、タイヤの最外から最外までの距離をいう。
今回のカスタムで使った費用はピニオンの650円だけですが、ずいぶん走らせやすくなりました。
「ヨコモ YD2AC」を購入され、スピン症状でお困りの際はお試しください。