５月の24時間スーパー耐久レースに続き、今年２回目の富士スピードウエイでスーパーGTに参戦。

横浜校のレース参戦方式は参加学生全員がPITサポートとVIP対応を体験する独自のローテーション方式。黒のポロシャツユニフォームからつなぎに着替え、３階クリスタルテラスのVIP対応から１階のPITサポートに走る。

参加者全員が等しく全てのエリアを体験するという欲張りプログラム。ローテーションは複雑だが、そのコントロールは学生リーダーと各チームの班長。インカムを使ってクリスタルテラスとPITの間で盛んに情報交換が行われる。状況に応じた判断はリーダーと班長に任せている。緊張感と責任感の中にも学生の顔には充実感がみなぎっていた。

今回参加の学生16名には富士スピードウェイ・近藤レーシングの配慮で特別なプログラムも用意された。普通は入ることのできないコントロールタワー内の見学では管制室の中で学生からの質問が飛び交う。マスコミ陣が大挙する大部屋ではその活気に圧倒された。YOKOHAMAタイヤ見学では学生が代わる代わるレーシングタイヤの持ち上げにトライアル。準備日の最後は新型フェアレディZなどに分乗しての本コース同乗体験に歓声をあげた。

通常では決して経験できないプログラムに参加学生の満足度も最高潮に達した。より多くの学生に体験してもらうことを念頭に、今回参加の半分は４月に入学したばかりの1年生。初日は何をしていいのか手持無沙汰だった1年生も2日目には見違えるように自分で判断して動いていた。彼らにとってはとても大きな体験になったに違いない。