
レースでの経験が技術と人間性を磨き上げる
サーキットという現場の緊張感の中でプロの高いレベルの仕事に触れ、自らが学校で学んできた知識、技術を実践することを目的に、近藤真彦氏率いる「KONDOレーシング」とのコラボでスタートした「スーパー耐久プロジェクト」。

2012年のスタート以来、のべ一万人の学生が参加。極限のスピードで繰り広げられるレースに勝つためには、どんな作業をどのように行うべきか。また、ドライバーを安全にゴールさせるためにはどのような準備が必要なのか。
その経験を通じて学生たちは自らの技術と人間性を磨き上げながら、毎年実績を積み重ねてきました。

積み重ねた実績が「チャンピオン」という結果に
学生たちの実績が形に現れたのがレースの結果です。7年間で36戦に参加し、そのうち22戦で表彰台に上がるという好成績を収め、5年目の2016年にはシリーズチャンピオンに輝きました。 学生たちが経験を通じて成長し、なすべきことを確実に理解し自分で動けるようになった結果と言えるでしょう。
もちろんすべてがうまくいくことばかりではありません。しかし、そんな時こそ「学びのチャンス 」と日産・自動車大学校京都校の田中篤司校長は語る。「社会に出ても同じような経験をした時、スーパー耐久プロジェクトで、みんなで一致団結してピンチを乗り越えたことを思い出してほしいと思います」。
勝つも負けるも学びである。
それがサーキットで学ぶ一番の意義なのかもしれません。

GT300に参戦
2019年2月、これまで7年間コラボをしてきたKONDOレーシングは、スーパー耐久からステップアップし、GT300(SUPER GT)に参戦することを発表しました。
それに伴い、学生たちが7年間実績を積み上げてきた日産・自動車大学校の「スーパー耐久プロジェクト」も、「NISSANMECHANIC CHALLENGE(日産メカニックチャレンジ)」として始動しました。
GT300という、さらに高いレベルで繰り広げられる戦いの中から学生たちは多くのものを学んでいます。また、このプロジェクトには全国の日産ディーラーで働く現役の整備士(メカニカルスタッフ)が帯同し、学生と協力して戦います。学生たちは先輩たちの姿からも大きな刺激を受けています。そして、2020年。参戦9年目で、SUPER GTの大舞台でも、シリーズチャンピオンを獲得。学生たちの努力、チームワークにより、素晴らしい結果を残すことができました。今後もより厳しい環境で成長を目指す日産・自動車大学校の取り組みは、これからも進化を続けて行きます。
共同プロジェクト協賛スポンサー
